【圧倒】「沈黙」のネタバレ感想:史実に基づく怒涛の作品


先日、気になっていた「沈黙ーサイレンスー」を鑑賞してきました。

丁度時間があって、暇だし何か観るか〜って感じで鑑賞したのですが、

生半可な気持ちで挑む映画では無かったです(笑)

とてつもなく勢いのある作品でした。

とにかく息が詰まるシーンの連続。

そんな「沈黙」のレビューをしていこうかと思います。

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沈黙とは

「沈黙」とは1966年に遠藤周作が書いた、史実に基づいた歴史小説です。

江戸初期の日本で弾圧されていたキリスト教をテーマに書かれています。

キリシタン(=当時の日本のキリスト教徒の呼び名)が住むには過酷な状況の日本で、ポルトガル人司祭の目線から、神と信仰の意義について対峙した物語を描いている作品です。

 

遠藤周作の「沈黙」は当時谷崎潤一郎賞を受賞し、さらに世界各国で翻訳され、日本のみならず世界中で読まれているキリスト教をテーマとした「名高い秀作」として知られています。

 

今作は遠藤周作の沈黙を原作として映像化した作品です。

が、実は1971年にも「沈黙 SILENCE」として日本が映画化しています。

この時の沈黙は監督が脚本を担当したのですが、なんと遠藤周作本人も脚本執筆に携わっています。

しかし物語の途中の経過に大幅な改変が加えられていることから真の「沈黙」とは言い難いでしょう。

M・スコセッシ監督の「沈黙ーサイレンスー」は原作に限りなく近いので、原作の味も味わいたい方は大いに鑑賞を勧めます。

 

以下、多少のネタバレ注意を含みます。本編をご覧の方、もしくは原作を既知している方のみ下へお進みください!
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沈黙の意味

 

私は原作を読んだことがないので、この題名の意味を考えた時に

キリスト教弾圧による「キリシタンの信仰の沈黙」という意味で捉えたのですが

映画ではもう少し別の意味の沈黙が表現されていておぉ、なるほどと思いました。

恐らく私が考えた意味もあると思うのですが、この映画では「神の沈黙」という意味で“SILENCE”というセリフが多用されていました。

なぜキリスト信仰者が迫害を受けるのか。苦しんでいるキリシタンを何故神は助けないのか。どうして沈黙を貫くのか。

司祭の“Why is  God  in silence?”という苦悩がひしひしと伝わる作品でした。

 

また、題が「沈黙」であり映画内では何度か本当の沈黙が訪れます。つまり何も音がない状態です。それが凄い印象的な映画でもありました。

沈黙のシーンでは映画館の空調の音のみ響き渡り、一切の音の発生が許されない空間が出来上がってました。なんて肩の凝る映画でしょうか(笑)

観終わった後は疲労たっぷりでしたね…。

 

 

沈黙のキャスト

 

M・スコセッシ監督の「沈黙」は本当にキャストが豪華でした。

まず、アメスパでお馴染みのアンドリュー・ガーフィールド、96時間で最強のパパを演じたリーアム・ニーソン

そして浅野忠信にイッセー尾形窪塚洋介、さらにはハリウッド初デビューになる小松菜奈まで。

日本での実力派俳優陣と、現在旬なハリウッド俳優達との共演が見れて嬉しい限りです。

 

日本が舞台の物語ですので、日本人俳優達にはかなりの重役がそれぞれ課されています。

特に印象に残ったのはイッセー尾形窪塚洋介です。

どちらもかなりのキーパーソンを演じていました。

イッセー尾形はキリシタン弾圧の奉行所のトップである「井上様」の役でした。

日本でもかなりの評価を得ている超演技派俳優ですが、沈黙では海外の評価もかなり良かったそうです。

実際、イッセー尾形の演技は完璧でした。

表面ではゆるそうな人物ですが、腹の中は傲慢でどす黒い悪役のニュアンスを完璧に出し切っていました。

本当に素晴らしい俳優です。是非今後もハリウッドで活躍してほしいですね。

 

また、窪塚洋介は出番が1,2番目に多い「キチジロー」の役でした。

ひょうきんに見えながら実は心の中では様々な思いを抱えている人物を演じていましたね。

ハリウッド初デビューながら素晴らしい演技をしてくれていました。監督からも、海外の評価も高く非常に良いハリウッドデビューを飾ることに成功しています。

 

この映画では司祭役は英語、日本人役は日本語と使い分けられていて、日本人キャストは日本語だったのですが

絶対に彼らしかできない演技をしていました。役に合った極わずかなニュアンスも細部まで演じ切っていて、本当に鑑賞の価値のある作品に仕上がっていました。

同じ日本人として誇らしい限りです!

演技が酷評されがちの日本映画ですが、彼らがしっかりとリードしてハリウッドのみならず日本映画もクオリティの高い作品の一員を担っていって欲しいですね!

 

本来は渡辺謙も出演するはずだった?

 

実は「沈黙」に渡辺謙が出演するはずでした。M・スコセッシ監督自らオファーを行なったのですが、撮影時期がずれたことにより渡辺謙さんとの予定が合わず出演キャンセルとなったようです。

渡辺謙が出演するのを期待していたのですが…残念です!またいつかM・スコセッシと渡辺謙の共演が見れる日が来ることを祈っています。

ちなみに、本来であれば渡辺謙が通辞役を演じる予定でしたが

代わりにハリウッドでも実績のある浅野忠信がこの役を演じることになり、映画では文句のつけようがない演技を演じてくれています。

 

 

BGMが存在しない映画

 

沈黙でかなり驚いたのは「BGMが無い映画」だったことです。

普通、映画といえば展開に合わせてBGMが流れるのですが、2時間40分という長編にも関わらずBGMが全くありませんでした。

とにかく淡々と史実を描いていく構成で、その分全てのシーンに重みがありました。(少なくともそう感じました。)

 

映像は情景一致で、かなり「日本らしい」映画です。

司祭側から見た当時の日本は残酷で、皮肉さも多少ありました。

 

M・スコセッシ監督の日本愛がかなり感じられる映画となっています。

 

 

おわりに

 

いくつか印象に残ったことをつまんで記事を書いてみましたが

正直ここだけでは語りきれないことが多すぎる映画でした。

かなり重たい映画だという解釈は間違っていないでしょう。しかし日本人であれば観るべき作品だと思います。

 

レンタルでもいいので、学ぶという意味で鑑賞をお勧めします。

暇な人は是非映画館で、鑑賞して見てください。

 

以上、沈黙ーサイレンスーのレビューでした。

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