POVホラー映画の「グレイヴ・エンカウンターズ」は、パラノーマルアクティビティをパクったB級作品かと思っていたのですが、ストーリーは全く違ってて、しかもちゃんと劇場公開された作品だったんですね。知らなかったです!
設定はどちらかというと、「REC(レック)」に似ていました。
(出典ー映画.com : http://eiga.com/movie/57832/special/)
テレビの撮影という設定のPOV
グレイヴ・エンカウンターズは日本語で「墓場の遭遇」と言う意味で、映画中の「心霊現象を撮影する」というリアリティ番組の番組名からきています。今回撮影したのはそのシーズンのエピソード6にあたる話である、という設定になっています。
これを言うとあらすじそのままになるのですが、御察しの通り。
グレイヴ・エンカウンターズの撮影クルーが問題となる精神病患者収容施設で面白い映像を撮ろうと意気込んで、撮影を始めるのですがそこで不可解な現象が起きるというストーリーです。
冒頭は施設の関係者のインタビューから始まり、撮影に向けて下準備の動画を撮ります。
そして夜になって、撮影クルーたちを実際に「収容」して一晩過ごすという試みをします。施設の管理人に外側から鍵をかけてもらう事で、自分たちを強制的に8時間滞在させることに。
恐怖は撮影をしている時に起こります。
以下ネタバレを含みます。未鑑賞の方は他の記事などをご覧になって下さい。
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内容に期待はするな
この映画には内容が殆どありません。
謎がそもそも無いし、それを解読するといったくだりは全くありません。心霊現象の原因を突き止めることも無いし、結局アレはなんだったのか?どうしてこういうことが起きるのか?といった疑問は発生するかもしれませんが、解決はしません。完全にPOVで心霊現象を「捉える」といったことに重点を置いている作品となっています。
それゆえ逆に緊迫感はあり、なかなか息の詰まる映像・シーンも多数あります。
パッケージにもある規制された顔、これを見るだけでも一見の価値はアリでしょう!
映画に起用された設定が面白い
この映画で面白いと思った設定がいくつかあります。
まず1つ目は、「施設に日の出がこない」という設定。八時間滞在すると夜明けがきているはずなのに、全く日の出がこないのです。精神病収容施設なので窓はありながらも鉄格子でそこから脱出することはできない。建物の仕組みを逆手に取った監禁設定もさすがです。
日が出ないのでクルー一行は真っ暗闇のなかを進むわけですが、暗視映像が恐怖を倍増させます。これは良い設定だなと感じました。
2つ目は、「出口が無くなる」という設定。外から入ってきたはずの出口が何故か施設の廊下に繋がっているのです。施錠されたドアを破って外に出れるかと思いきやまだ施設の中…
この後も出口を探そうとするのですが、建物の構造がどんどん変化していく、まるで「迷路」のような感覚を味わえるのはPOVにぴったりだなと思いました。
この映像はどうやって世間に?
主観撮影されたこの記録映像、テレビ局の人が冒頭で紹介していると言うことは、ビデオテープは施設外へと出ているはずです。一体誰が?どこで入手したのでしょうか。その真相は明かされません。いかんせんモヤっとするとこです。
施設の管理人が見つけたと考えるのが妥当でしょうか。だとしても施設の奥深くに入らないといけないので、脱出できるのかどうかという問題が出ますがそこは目を瞑りましょう…。
続編は既に公開済み
続編は四年前、既に公開済みのようです。
続編を観たらまたレビューしていこうと思います!
POVは色んなのがあって面白いですね。掘り出し物とかないかなぁ….