私の2017年最初に鑑賞した邦画は「バクマン。」でした。前から気になっていたのもあるんですけど、丁度良くNETFLIXで配信していたので鑑賞した次第です。
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バクマン。とは
(出典ー2015映画「バクマン。」製作委員会 : 映画「バクマン。」公式サイトより)
『バクマン。』は、大場つぐみと小畑健によるジャンプで連載された漫画作品です。単行本は全20巻、その売り上げは累計1500万部を突破しています。
その人気からアニメ化もされて、今回の映画で実写化されました。
あらすじはざっとこうです。
高い画力を持った真城最高(サイコー)が絵を担当、文才に長けた秀才である高木秋人(シュージン)が原作を担当し、二人の少年がコンビを組んで漫画家を目指していきます。
サイコーが片思いしているクラスメイト・亜豆美保が声優を目指していると知った二人は「アニメ化したら結婚する、それまで互いに直接会わない」と約束した事から漫画家への道を志す事になります。
しかし、壁となるのが10年に一度の天才と呼ばれる「新妻エイジ」。彼は六歳の頃から漫画を描いていて同じタイミングでジャンプの新連載を獲得、サイコーとシュージンの漫画連載の障害になっていくのですが…
私は原作は好きだったのですが、長らく漫画自体から離れているせいで続きをあまり読んでいません。なので原作を読んでない目線での感想に近いかもしれません。
バクマン。がヒットする理由
映画もなかなかに高評価で、まあまあといった作品となっていました。漫画でバトルするシーンなんかも独特で、とても面白かったです。しかしバクマン。が成功した理由はもっと他にもあると思うのですが、主要なものの1つに「日本の文化を映像化する」ことが挙げられます。
マンガは、日本最大のカルチャーです。日本人がその大部分を作り出し、日本人が発展させて、もはや「日本の文化」のひとつとなりました。そういうものを日本人が、日本人のキャストで映像化するっていうのは非常にリアルさがあって面白いんです。
逆に言うと、設定がファンタジーとかSFで、尚且つ登場人物が外国人。そういう作品を日本人キャストで映像化するとなんとも言えない程グダグダで面白くない作品になるんですよね。(ここではあえてその作品名は挙げませんが、日本映画でいくつもあります….どうして作ろうと思ったのか疑うレベルです…)
例えば最近の事例で言うと、NETFLIXで映像化された「火花」ですね。原作も良いですが、キャストのイメージがぴったり合って、「お笑い」という日本文化をリアルに深く知る事ができます。このリアルに、の部分が大事なのです。
個人的に文句を言いたいところ
まず、この映画の醍醐味ともいえる漫画戦闘シーン。設定・ビジュアル共に他の映画にはない魅せ方でとても面白かったのですが、役者達の動きと周りの映像のマッチ感がちょっと足りない気がします。そうなるといかにも「合成感」が出てうーん…って感じでしたね。
2つ目。作品自体のテーマや全体的な構成、カメラワークは良かったです。しかし原作のキャラが濃すぎてせっかくの「リアルさ」を台無しにしています。
ここはやっぱり、漫画の世界は漫画で留めておいた方がいいって事です。現実で漫画のキャラのような言葉遣いをされると、不自然で仕方がなかったです。
後、福田真太(桐谷健太)がキャラも相まってお笑いトリオ・パンサーの尾形にしか見えなかったのは私だけでしょうか…(笑)ごめんなさい、これは完全なる偏見ですが鑑賞中気になって仕方ありませんでした(笑)。
小松菜奈は「渇き。」以来久しぶりに見ましたがなかなか良い演技してましたね。女優として成長している姿がみれて良かったです。
以上、映画バクマン。の感想でした。
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